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会計年度・第21期の始まりと今期の抱負

第20期は財政的に随分散在した年である。二本立ての退職金制度、全社員3%のベースアップ、福利厚生面での諸々の対策は社員にとって悪いものではないが、経営者としては軽率な行動であろう。これをしっかり締めて進むのが本年の重要課題である。どのように締めるべきかなかなか難しいことである。このような場合の持論として、仕事の仕組みを変えなければならないと思っている。

どのような仕組みの変更を提起するか目下思案中である。数年前から経営方針を「安定経営」から「成長経営」に切り替えた。成長戦略の1番手は社員がエグゼクティブ・スタッフ制(E・S)に挑戦し、仕事の質をレベルアップしようとの提案である。若手社員の挑戦はIT系国家資格の取得である。IT系国家資格は技術者としてのレベル認識には役に立つが、悪い言葉でいえば運転免許証程度のものである。E・S制は一段高いレベルのエキスパート資格である。

当初35歳以上の資格制度としたが、現在若手技術者も対象に推進し始めたところである。組織体全体がE・S体制になればしめたものだが、まだ緒に就いたばかりで、先頭集団を作る努力に着手したばかりと見た方がよい。仕事の質を上げるために、必須のことはマネジメント力の飛躍である。IT系技術者集団の弱点はマネジメント力が弱いことである。仕事が設計と製作に分かれているために、設計>製作の序列感に安住する傾向にある。

全員の努力で成果を期待する社風を目指すことにしたい。これが目下の目標である。個々人の努力が会社の成果に結びつけることは至難の業であり、努力と成果をマクロで認識する工夫をしてみたい。今年はコスト系の予算を提示し、売上げ予算とのバランスをとってみたい。すべて私の頭の中で処理しているものを多くの者で処理できるようにしたい。今週末には会計事務所に会計データを送付し、決算を確定する予定である。
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ジャンル : 日記

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