長年の懸案であったIT企業の核心となる技術の標準化に取り組むことを決意し、社内標準化体制を発足したところである。IT系企業は技術の進歩が速く、取り扱う商品も形が見えない等、一般製造業に比べて標準化を進め難い業種である。加えてIT技術者には標準化を嫌う者が多い
。KnouwHowを蓄積し、優れた技術者の技術の共有化は、
事業の高度化には欠かせないことと考えた。
早速、基盤技術系の技術標準書と操作手順書の作成に取り掛かった。小規模事業体では基盤技術Grが社内の一角に陣取り、インフラ管理に取り組むことも難しい。それぞれ得意技を技術として、客先常駐し、得意技をフレッシュアップするのが常態である。小規模事業体であっても、技術の進歩に対する技術レベルの共有化は必須である。客先常駐は相手の事業体の規模も様々であり、技術も様々である。基盤技術Grが社内の一角に陣取る時代も早く実現したいが、先ず社内標準化に取り組むことにしたのである。
基盤技術室長も客先常駐させているが、時期を得て素晴らしい活躍をしてくれている。標準化に取り組む初回会議では、全員が客先常駐者的業務担当であった。議論が核心に近ずくにつれて、ホワイトボードに字を書きながら意見を述べる者や、身を乗り出して議論する者。事前の心配は徒労に終わったのである。2回目の会合は2月下旬を予定し、スパムハウス監視基準やスパムハウス監視手順書を作成し、他の技術への展開を議論することになる。
標準化の目的は社内技術の共有化であり、社内技術レベルの到達度を表すものであり、「社外秘」として取り扱うべきである。同時に技術の停滞を招くものであってもならない。常に改善・改革をするものでなくてはならない。社員には、標準は常に変更するものであるとの認識をもつことを強調した次第である。室長並びに若い技術者達が本気で取り組んでくれることは、何よりもうれしいことである。
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