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喪中につき欠礼の挨拶状のこと

この時期になると喪中につき新年の挨拶は欠礼するとの挨拶状が多くなる。決して楽しいものではないが、感慨深くしばらくの間思い出が走馬灯のようにひらめくこともある。本人の感慨とは別に、両親や祖父母のことについては、さらりと受け流すことができる。どこの家庭にもあることで人生を全うされた知らせとして受け止めることができる。日本人的風習をよきものと感じつつ受け流すことが多い。

自分のサラリーマン人生に、最も影響した方から挨拶状をいただいた。昭和40年代になり、日本が右肩上がりで高度成長を始めた時期、製造業では「品検工」問題が大きな話題になった。この課題を乗り越えて日本的品質管理全盛時代が到来する。研究部門の企画を担当していたが人事配置で目まぐるしく環境が変わり始めていた。未熟な管理職として、非組合員になったものの労務管理のイロハのイの字も知らない時の上司である。45年くらいになるだろうか賀状挨拶だけになっていた方である。その方から欠礼の挨拶状には10月奥様が亡くなったとある。

「品検工」については業種にもよるであろうが、材質的品質検査、外観検査、製品の製造を担当する工場部門、の組織的あり方の議論である。当事者として青年将校や反乱軍の指揮官になりかけた時、ご家族ぐるみでお世話いただいた。ご夫婦とも島根県浜田のご出身で、真面目一筋の方である。奥様も温和な方でお子さんがいなくて、私の子を自分の子のようにかわいがられた。若い部下たちに対して、常に真面目に対話される姿勢は今でも脳裏に焼き付いている。組織の統廃合よりも、品質は自分たちで作り込むものであるとの哲学を製造部門に自覚させることの具体策が始まった。

工場部門に品質情報や前後工程の情報の提供を目的に特性値管理方式を考案・実行したり、オンライン・コントロール・モニター技術を開発したこともあった。これらの品質対応力で、カナダコードの解決に日本がいち早く到達することができたものと信じている。誇らしい結果を生むことができた日本的品質管理全盛時代に、米英の企業家連合は快く思わず日本的品質管理の駆逐を開始したのである。友人の女子大教授・青木至さんによれば、先ごろ逝去したサッチャー首相が中心になってISO認証方式が登場した。ISOは事務手続き重視のルールであり、職人的風土を大切にする日本人にはなじみにくい。余談だが、ISO認証企業は日本より中国の方が圧倒的に多い事実をみても納得できる。

日本的品質管理の本質は職人的製造技術であることは間違いない。先の小泉政権以来経済界は、誤った市場原理主義と効率的生産主義に偏重している。職人的業務風土再現により、日本的品質管理時代の再来を待ち望んでいる。
大先輩の欠礼挨拶状にはもう一点ショッキングなことが書いてあった。ご本人の住所が老人ホームになっていることである。昔年のお礼を兼ねて訪問すべきか悩んでいる。
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